啓文社の思うこと

◆デジタルは万能ではない
 美しさではアナログに勝てないから

DTPの普及に伴い、印刷物の制作工程は一気に縮まりました。
何人もの手によって形作られていたものが、
コンピュータの力で、1人からでも作れるようになった。
それは、確かに凄いことかもしれません。
便利なことかもしれません。
人件費の削減、作業時間の短縮。
まさにコンピュータは魔法の箱のようです。
でも、、、、
はたして本当にそうでしょうか。
デジタルデジタルと皆が声高に主張します。
“早くて簡単、しかも安い!”
大半の人がそう思っています。
けれど、現場に携わっている人たちの意見はこうです。
“デジタルも良いけど、美しさではアナログに勝てない。”
そう。それが現実。
美しさにこだわるなら、デジタルはアナログを越えることはできない。
啓文社はそう思います。
さらに、ちょっとした直しなどは、むしろアナログの方が早くて確実だったりするのが現状なのです。

◆魔法の箱でも魔法の杖でもない
 コンピュータだって、できることとできないことがある

確かに人件費が削れた分、値段は下がりました。
作業は“一部”楽になり、時間も短縮されました。
でもそれは、作業に関わっていたすべての人の合計作業時間です。
1人1人の作業時間は、むしろ増えている場合があります(専門の部署がある大企業などは別として)。
複数の人が力を合わせて作っていたものを、1人からでも可能にするのですから、当然の結果です。
ましてデジタルにつきものの“謎のエラー”が起こった日には、、、。
コンピュータは魔法の箱ではありませんし、ソフトウェアも魔法の杖ではありません。
得意分野と不得意分野、できることとできないことがあるのです(だから楽になるのはあくまで“一部”)。
そこを見極めておかないと、手痛いしっぺ返しをくうことになります。

◆消えゆくプロたち
 目指すのはアナログとデジタルの融合

今はこんな時代ですから、安いが一番。印刷物なんて、読めれば十分。デザインなど社内の人間が適当にすればいい。
でも、いつの日にか景気が回復したらどうでしょう?
印刷業界ほど細かなディテールにこだわるところは多くありません。
“不景気”・“デジタル化”の名の下に切り捨てられた、
アナログの技を持った職人さん、豊かな感性で表現するデザイナーさんなどが、今、続々と転職しています。
まっさきに削減された人員たちです。
かけがえのないプロたちです。
いざ彼らが必要になったとき、果たして何人残っているでしょうか。
彼らなしで、私たちは納得行く品を手に入れられるのでしょうか。
デジタルは便利。アナログは美しい。
この2つを上手く使い分けてこそ、印刷業界は“高品質低価格”の品を提供できると思うのです。
このサイトは、1人でも多くの人にそのことに気づいて欲しい、そして、すでに気づいている人同士のネットワークを作りたい、そんな思いから立ち上げました。
少しでも共感して下さる方がいれば幸いです。

1999.09.14 (株)啓文社

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